キャンプと三種類の教育

                                    町田クリスチャンセンター教育主事 杉本玲子

 英語を学ぶのに3つの方法があるとします。@語学学校で先生から組織的に英語の文法や語彙、読解法などについて学ぶ。Aアメリカのホームステイプログラムなどに参加して、実際に生活を共にし、しかもレベルに応じたきめこまやかな指導を受けながら学ぶ。Bなるべくアメリカ人らしい人にあったら、積極的に話しかけるようにして学ぶ。あなただったら、どの方法を選ぶでしょうか?
1.フォーマル・エドュケーション
 @の方法は、楽しくはないかもしれませんが、全くの初心者の場合、一度にたくさんの人を教育しなければならない場合、あるいはきちっと受験などに備える場合は最適でしょう。このように学校に代表されるような正式な教育システムを「フォーマル・エドュケーション(formal education)といいます。

2.ノンフォーマル・エドュケーション
 Aの方法は、お金や準備が大変などというマイナス面もあります。でも何よりも楽しいし、頭と体験の両面を通して学ぶので、習ったことが定着しやすく忘れられないし、英語が大好きになって一気に実力がつくかもしれません。このように学校ほど堅苦しくはないけれど、意図的に計画された教育システムをノンフォーマル・エドュケーション(non-formal education)といいます。

3.インフォーマル・エドュケーション
 Bの方法は、いつもアメリカ人と会えるわけでもないし、確実に英語の実力が身につくかどうかは保障できなきというマイナス面があります。でも気軽にいつども好きな時に学べて、費用も準備もほとんどいらないというメリットもあるでしょう。こういう無計画の計画というべき教育システムをインフォーマル・エドュケーション(informal education)といいます。

 さて、私だったら他の条件が満たされたと仮定したとするならきっとAの方法を選ぶだろうと思います。何よりも、チャレンジングだし、楽しそうで、しかも実力がつくというところが気に入っている理由です。
 そこでいよいよ本題に入って、子供たちに(勿論、大人にも)聖書の真理を頭だけでなく体験を通して教えたいとした場合、どんな方法がベストなのでしょうか。@に当たるのが教会学校で、最もオーソドックスですがやや体験面で弱く、つまらないという欠点があるでしょう。一方Bのように、毎日の生活の中で聖書の真理を学ぶ方法もありますが、あまり確実ともいえないのは前述のとおりです。
 そう考えてみると最も確実で最もチャレンジングで、最もエキサイティングな方法といえば、やはりAの方法でしょう。このように、ノンフォーマル・エドュケーションの代表的な存在であるキャンプは、キリスト教教育においてなかなか他には追随できないような効果と感動をもたらすことのできる媒介であると思うのです。
 キャンプを通して、今まで教会に来たことのなかった子供が教会学校に続けて来るようになります。お話しを聞くだけだった子どもが主を受け入れるようになり、周りにやってもらうばかり子どもが奉仕を始めるようになります。主のために一生をおささげしたいと決心する子どもだって与えられるかもしれません。確かに準備は決して楽ではないし、スタッフも大勢必要だし、そんなにしょっちゅうキャンプばかりできないのですが、それでもキャンプは教会における教育活動、そして様々なキリスト教教育の活動の中のハイライトといえるのではないでしょうか。

    (1998年5月 CMNのニュースレターNo.3に掲載されたものです。)
Copryright(C)2002  Camp Ministry Network All rights reserved
                                                              戻る